新提案!化粧品の保管と古い化粧品の利用方法、使用期限に注意!

美容

大掃除などをしていて、引き出しの奥から使いかけの化粧品や、化粧品のサンプルを見つけた時、あなたはどうしますか?

・そのまま使う?
・劣化してるかもしれないので捨てる?
・なんとなくもったいない気がして、もう一度保管する?

人によって対応は様々だと思います。

しかし、化粧品の多くはベースに油が使われています。
油は空気に触れると酸化します。
そんな酸化した油を肌に塗ってしまったら、活性酸素が大量発生!
お肌に良い訳がありません。

ここでは、化粧品の消費期限や保管方法、上手な消化方法などをシェアします。
参考になればうれしいです。

化粧品の使用期限をアイテム別に確かめる!

化粧品も食品も同じことが言えます。
油分が多いものほど酸化しやすいのです。

例えば魚のサバですが、脂肪が大変多い魚でそれが旨味でもあります。
そしてサバは、非常に足が速い、すなわち腐りやすい魚の代表です。
油が酸化するからです。

また、水も劣化しやすい物質です。

流れている時はさほど劣化もしませんが、長い時間澱んだままだと水も腐るんです。
流れのない澱んだドブや溜池は、悪臭をを発します。
これは水が腐っているのです。

水が腐る原因は、雑菌の繁殖です。

お風呂のお湯をためておくと、数日後には生臭くなります。
雑菌が大量に繁殖しているからです。

このように水をベースに作られた化粧品も、菌が繁殖しやすいので劣化が早いものです。
劣化した化粧品を使うと、当然お肌のトラブルにつながりかねません。

この章では、主なアイテムごとに消費期限を考えてみたいと思います。

【素肌に使う物】
・洗顔料
・クレンジング
・化粧水
・乳液
・美容液
などは、素肌に使うものなので、劣化したものは肌荒れに直結します。
これらは半年以内に使いきることが望ましいです。

【ベースメイク】
・化粧下地、コンシーラー
・リキッドファンデーション
これらも早めの消費が鉄則ですから、やはり半年程度には使いきりたいアイテムです。

【パウダーファンデーション】
水分量が少ない分、劣化速度もリキッドファンデーションよりは遅いですから、大まかに1年程度は大丈夫です。
化粧品メーカーによってファンデーションの多くは、汗をかく春夏、乾燥する秋冬、という季節の変わり目でリニューアルされます。
リニューアルのタイミングで新しく買い替えるのが理想的です。

【チーク】
・クリームチーク
やはり油や水分量などの関係から、半年以内の消費が理想です。
・パウダーチーク
やはり油や水分量がクリームタイプより少ないこと、基本的にファンデーションの上から塗ることを考えると、1年以内なら大概は大丈夫です。

【アイメイク】
・マスカラ
3か月以内が理想。
・アイライナー リキッドタイプ
3か月以内が理想。
・アイライナー ペンシルタイプ
1年以内が理想。
・アイシャドウ クリームタイプ
半年以内が理想。
アイシャドウ パウダータイプ
1年以内が理想

このように、油や水分の量により、理想的な消費期限が変わります。
油や水分の量が多いほど消費期限が短く、少ないほど長いことが分かると思います。

※アイメイクアイテムは粘膜や目の周りギリギリに使う事が多いので、特に注意が必要です。
雑菌の繁殖があると、粘膜の炎症を起こしやすいからです。

【リップアイテム】
・リップクリーム、グロス、口紅など
色や種類を集めたくなりますが、実は結構使用期限が短いのです。
3か月程度を目安として下さい。

リップアイテムには食べ物や唾液が付着しやすい分、雑菌も繁殖しやすいからです。
また、唇の皮膚は薄くて荒れやすいので厄介な場所です。

【日焼け止め】
日焼け止めの目的は、紫外線を跳ね返すこと。
そのための成分が含まれますので、肌への負担が大きいことも予想されます。
出来れば半年以内、肌への負担を考慮すれば、1シーズン限りが理想です。

【オーガニックや無添加の化粧品】
肌には負担が少ないのですが、その分日持ちしないと思って下さい。
メーカーや商品個々に違いますが、消費期限は短いと考えてください。
できれば1か月以内、物によっては1年以内には使いきりましょう。
(メーカーの表示参照)

【試供品】
基本的には化粧品自体は同じでも、容器が簡易包装のものもあります。
1年以内には使ってしまいましょう。
また、開封したら保管せず、出来るだけ早く使い切りましょう。

化粧品の使用期限、品質への影響は保管方法にも

使用期限内もたせるには、清潔に保ち適切に保管することが前提です。
衛生的に化粧品を使うためのポイントを紹介します。

【高温多湿、直射日光を避ける】
一般的な化粧品の多くには使用期限が記載されていません。
これは適切な保管状態であれば3年の品質保証がされているからです。

ここで言う「適切な保管」には、要注意です。
未開封でも開封後でも、気を付けるべき保管ポイントがあります!

※高温多湿を避ける
化粧品の一部はお風呂場や脱衣所などに置きがちですが、温度や湿度が高く、雑菌やカビが繁殖しやすい場所です。
特に開封して一度空気に触れていれば、更に劣化が加速します。
※直射日光の当たらない場所
日光によって化粧品の成分自体が変質してしまうことがあります。
保存状態が悪ければ、使用期限も短くなるので気を付けて下さい。
収納箱やドレッサーなど、適切な場所に保管しましょう。

【冷蔵庫での保管】
無添加の化粧品など傷みやすい物は、温度が低くて暗いから冷蔵庫は?
と考えがちですが、デメリットもあります。

出し入れによる温度差が繰り返されると、化粧品は変質して劣化のスピードをあげてしまうこともあります。
出し入れは速やかに行い、容量の少ない物を早く使いきることです。

食品への影響も考える必要があります。
化粧品はその容器の外側にも雑菌が付着しているものです。
容器に入っていない食品に雑菌が付着して、不衛生になる可能性も否定できません。

ですから食品とは場所を分け、接しないように保管するのが良いでしょう。
冷蔵庫内を常に衛生的に保つことも必要です。

無添加や防腐剤フリーの化粧品や手作り化粧品などは、冷蔵庫で食品にふれないように保管しましょう。

【雑菌の繁殖や混入を防ぐには?】
・フタをしっかり締める
フタが開いていると空気が入って酸化してしまいます。
使ったあとは汚れがないか確認し、隙間があかないよう汚れはきれいに取り除いておきましょう。

・手や指で直接触れない
化粧するときは手指を清潔にして行うこと。
クリームなどを使う際は、スパチュラーを利用すると清潔です。

・一度出したものは戻さない
手のひらに多く出してしまったクリームやファンデーション、ついつい容器に戻してしまっていませんか?
そうすると手の平の菌も一緒に容器に入り、雑菌が繁殖してしまいます。

・メイク道具は定期的に洗浄する
ベースメイク用のパフ、スポンジ、ブラシ、アイシャドウのチップ、リップ用のブラシ、クリーム用のスパチュラなど・・・
メイク道具には汗や皮脂、唾液などが付着しやすく、雑菌が繁殖しやすいので、1週間に1回は洗って清潔な状態で使いましょう。

・購入日や開封日を書いておく
購入した日、開封した日をなどをパッケージに書いておきましょう!
何をいつまでに使い切ったらいいのかが分かりやすいので、結果的に無駄が減ります。


使用期限切れの化粧品を無駄にしない利用法

【化粧水】
・使用期限が切れた化粧水は、水で薄めて「ヘアウォーター」として使用できます。
髪の水分を補い、艶出し効果があります。
・「入浴剤」として使ったら、肌をしっとりとさせてくれるかも?

【乳液】
・使用期限が切れた乳液は「ヘアクリーム」として使ってみましょう。
乾燥で髪がパサつく秋冬に、乳液を髪になじませると髪がしっとりします。
また、乳液に含まれる油分を利用して靴の汚れ落としとして使うこともできます。

【口紅】
・使用期限切れの口紅は変色したシルバーなどの金属製品の磨き剤として使用できます。
磨いた後、洗剤で洗い流して下さい。
・肌についた油性ペンの汚れ落としにも使えます。

海外旅行のお土産などでもらった化粧品、使うかもしれないから・・・としまっておいて古くなっていませんか?
使用期限が切れたものでも、再利用すると無駄がなく気持ちよく使いきることができます。

劣化を見分けるポイント

お手持ちの化粧品はアイテムごとに劣化速度が違います。
これまで期限を意識してこなかった方は、手持ちの化粧品を確認してみましょう。

劣化のサインを意識して、肌荒れが起きる前にしっかりチェック!

・成分の分離や沈殿
化粧水や美容液、乳液やファンデーションなど液体の化粧品を確認してみましょう。
使う際に振って混ぜるタイプの化粧品ではないのに分離していたら、劣化のサインです。
また、浮遊物が沈殿していても使用は避けた方が良いでしょう。

・臭い
もともとの化粧品の香り以外の臭いがしたら、腐敗している可能性があります。
鼻にツンと来るような刺激臭はありませんか?
開封したときと臭いが変わっていませんか?

・変色がないかチェック!
目で見て明らかな色の違いは劣化のサインです。
透明度の変化も同様です。
濁りや変色は変質している可能性があります。

化粧品は食べ物と同じように鮮度が大切です。
新鮮なうちに使い切った方が、化粧品の機能を最大限に利用できます。

ちょっと「もったいないな」と思ってしまいがちですが、少しでも気になることがあったら、心を鬼にして処分や別の使い方に転換しましょう。

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