「ガンを自宅の食事で治す法」
ハーバード大学で糖の代謝を研究していた崇高クリニック院長「荒木裕」先生の勧める断糖食について詳しく説明されている書籍です。
一般的には癌とは増殖する際の”遺伝子のコピーミス”と言われていますが、そうではなく”ミトコンドリアの故障”と説明されています。
このことは独・オットー ワールブルク博士が1931年に解明しノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
ミトコンドリアの故障であるからこそ、断糖食が効果的な手段となりうるのです。
その理由は正常細胞では酸素を使ってエネルギーを産生するミトコンドリアが、故障した癌細胞では糖の発酵でしかエネルギーを産生できなくなることがポイント。
つまり、癌の唯一のエネルギー源は糖だから、糖を断って癌細胞を兵糧攻めにする作戦なのです。
実は私も癌患者の一人ですが、この本に出合い、また、崇高クリニックのホームページを精読し、現在断糖食を実践中です。
断糖は単にお菓子を食べないとか、砂糖を摂らないということでなく、糖質そのものをどこまで排除できるか、ということ。
ご飯や麺類の炭水化物は糖質の塊だし、巷で販売されている食品や調味料にも驚くほど幅広く糖や炭水化物が使われている。
野菜にも糖質が少なくないため、私は現在は野菜も一切食べません。
唯一の例外は「もやし」で、これは発芽の際、豆の中の糖質はほとんど発芽のために使われているから少しくらいなら良いのだそうです。
野菜や穀物を食べなくても必要なビタミンなどは肉や魚を食べていれば体内で作られるから大丈夫!とのことです。
私の場合は食道癌で、癌による喉のつまり感や声枯れが強かったのですが、断糖食を始めて2か月ほどでつまり感が激減しました。
現在私はこの本に書かれていることを出来るだけ忠実に実践して、自分の癌との闘いがどうなるのか検証しています。
開始して2か月ほどですが、「断糖食」を本当に徹底出来たら癌はなくなるかも?少なくとも今以上には成長しないかも?という実感を得ています。
また、癌宣告をされた際の恐怖感は、この本で詳細に癌のことを知るにつれて減って行きました。
今では「理にかなったことをすれば良い」と冷静に受け止めています。
そして、「それでも癌の方が強かったなら、それはそれで仕方ない」と思っています。
もちろん癌になっても一般的な抗がん剤、放射線、手術のいわゆる三大治療を選択される方もいることでしょう。
ただ、もし私と同じように他の手段を探したくなったら、この本は一度手に取ってみると良いと思います。
癌について深く学ぶことができます。
この本を読んで私が感じることは、癌の怖さは知らないこと(無知)からやってくる、ということ。
「癌=死」という印象があまりにも強すぎて、冷静に考えることができなくなること。
断糖食はすでに癌治療をしている人でも併用が可能だし、もう一つの選択肢として検討の余地はあるのではないかと思います。
崇高クリニック院長「荒木裕」先生はこの本の中で度々「炭水化物」の摂りすぎに警鐘を鳴らしています。
それはつまり、糖の摂り過ぎとなるからです。
私は2023年7月末に、本やホームページの実践の仕方を再確認するために加古川市の崇高クリニックに荒木先生を訪ねました。
そして、断糖食で自分の癌と闘う決意を新たにしたのです。