新常識!下痢やおう吐による脱水症状!経口補水液も上手にね!

健康

ノロウィルスの代表的な症状、下痢とおう吐によって脱水症状になることがあります。
今回はこの脱水症状について、考察して行きたいと思います。
脱水症状を知って上手に予防しましょう。

下痢やおう吐・脱水症状への対処法、ガブガブよりチビチビ

脱水とは、体から水分や塩分などが失われることです。
私たちの体の半分以上は、水分でできています。
この水分は「体液」と呼ばれ、大切な役割を担っています。

「体液」は主に「水」と「塩分」でできています。

体液の働きは・・・
1.体温調節
2.体に必要な栄養素や酸素を運ぶ
3.体に不要な老廃物を運び出す
という働きがあります。

年齢とともに体重に占める体液の割合は減少します。
小児  80%
成人  60%
高齢者 50%

体液が失われた状態が脱水症状です。

脱水症状の目安(症状)としては、微熱、口渇感、体重減少、尿や発汗の減少、肌がカサカサする、などが代表的なものです。

下痢やおう吐がひどい時は、一度にたくさ水を飲むと余計に下痢がひどくなります。
水はチビチビと時間をかけて飲む方が吸収されやすいのです。

水分と同時に塩分も出てしまっていますから、真水よりも薄めの塩水の方が良いでしょう。
その際の塩は、あじ塩などの精製塩でなく、自然塩がベストです。
ミネラルなどの微量栄養素も、同時に補給できるからです。

市販の経口補水液は、成分のバランスも調整されていて、手軽に利用できます。
(水+塩分+ブドウ糖)

脱水の度合いには体重減少の割合で3段階あります。
軽度3~5%
中等度6~9%
重度10%以上
※重度になると体液の多い臓器への影響が考えられます。

1.脳・・・めまい、立ちくらみ、集中力低下、記憶力低下、頭痛、けいれん、意識消失
2.消火器・・・食欲低下、悪心、おう吐、下痢、便秘
3.筋肉・・・筋肉痛、しびれ、麻痺、こむら返り

※脱水は単なる水分不足ではなく、塩分やミネラルも同時に失われた状態です。

下痢やおう吐による脱水症状から子供と高齢者を守るには?

脱水状態になりやすい子供や高齢者
子供
1.成長期は水分の出入りが激しい
2.体重当たりの不感蒸泄(呼気や皮膚表面からの蒸発)が大人より多い
(大人は体重の15倍・子どもは25倍)
3.汗をかく機能や腎臓の機能が未熟

高齢者
1.体液を溜める筋肉量が少ない
2.飲食量が減少
3、喉の渇きに気づきにくい

脱水のサイン
1.原因不明の発熱
2.急激な体重減少(週に4%以上の減少)

脱水の予兆発見方法
1.握手する=手が冷たい(脱水状態では血液は重要な臓器に集まり、抹消には行きにくくなる)
2.舌を見る=乾いていたら脱水の可能性(脱水により唾液の減少)
3.皮膚をつまむ=3秒以上戻らないと可能性あり(2秒以内に戻ればOK)
4.親指の爪を押してみる=赤みが戻るのが遅いと可能性あり
5.高齢者は腋の下を確認=乾いていたら可能性あり(本来は汗による潤いがある)

規則正しい水分補給には規則正しい食生活を
1.体に入ってくる水分・・・飲料水、食べ物の水分、代謝水(食べ物が代謝されることで生まれる水分)
2、体から出て行く水分・・・尿、便、汗、不感蒸泄(呼気や皮膚表面からの蒸発)

下痢やおう吐による脱水症状の際の水分補給のしかた

水分補給は一日8回がおススメ
1.起床時
2.朝食時
3.10時頃
4.昼食時
5.15時頃
6.夕食時
7.入浴前後
8.就寝時

年代別水分補給方法
小中高生 自由に飲みたいだけ、制限不要
成人 喉の渇きを感じる前
高齢者 できるだけこまめに

万が一脱水状態になってしまったら、経口補水液を摂取
経口補水液=水+塩分+糖分(バランスが良いと吸収が早い)

経口補水液とスポーツドリンクの違い
スポーツドリンクは電解質濃度が低く、糖分が高い
下痢やおう吐、発熱や発汗が激しい時は経口補水液の方が適している
通常の水分補給にはスポーツドリンクでも可

重症時のご注意

更にこんな重症な時は・・・
1.意識がはっきりしない(名前や時間を言えない)
2.口から飲むことが出来ない
※早急に病院で点滴を受けて下さい。

PS

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