冬の到来により空気が乾燥して寒くなると風邪やインフルエンザにかかりやすい時期となります。
これらは咳喘息の引き金になることもあります。
乾いた咳が続くなら咳喘息の可能性があります。
悪化すると気管支喘息に進行することもあるので、しっかり治療した方が良いでしょう。
今回は咳喘息についての重要なポイントをご紹介します。
咳喘息の症状にはぜーぜーという喘鳴はない
咳喘息では一般的に「コンコン」という乾いた咳が慢性的に続きます。
「ぜーぜー」「ヒューヒュー」という喘鳴や呼吸困難、高熱などは伴いません。
喘鳴が伴う場合は気管支喘息の可能性が高くなります。
ただ、咳喘息でも気管支喘息でも、軌道に炎症が起こる点は共通しています。
咳喘息の場合は炎症の程度は低いので、気管支喘息ほど気道が狭くなることはありませんが、放置はしない方が良いです。
放置して気道の状態が悪化すると、気管支喘息へ進行する可能性が高くなります。
咳喘息発症のメカニズムはまだ解明されていませんが、背景には必ず気道の炎症があります。
花粉症等のアレルギーがある場合や、風邪やインフルエンザに罹った後、寒暖差が大きい時期は気道が敏感で炎症が起きやすいと言われています。
咳が長引いている場合は、まずは医療機関を受診するべきです。
咳喘息の特徴は
1.乾いた咳が2週間以上続く
2.息苦しさはあまり無い
3.高熱は出ない
4.夜間から早朝に悪化する
5.毎年同じ時期に出やすい
といった傾向があります。
咳喘息の原因はコロナと関係あり?
咳喘息の原因としては風邪を引いた後などに発症する事が多い傾向があります。
ほこりや冷気を吸い込んだ時に悪化するケースもあります。
風邪やインフルエンザで気道が敏感になり、治まった後に発症しやすいものです。
風邪は一般的にはコロナウィルスが原因なので、今大流行の新型コロナウィルスでも原因となる可能性は高いはずです。
特に空気が乾燥する冬の時期は気道も乾き、咳が出やすくなります。
適度な湿度を保つことが大切です。
花粉症やホコリ、ダニなどによるアレルギー症状は、咳喘息を発症する原因になることが知られています。
アレルギーがある方は特に注意が必要です。
咳喘息の治療は何科を受診するの?
2週間以上咳が続くなら、他の病気の可能性が高くなります。
医療機関で確認するのが最も適切な対応です。
咳が長引くならまずは「呼吸器内科」での受診です。
「呼吸器内科」がない場合は「内科」でも良いと思います。
何か大きな病気が隠れていないか検査してもらいましょう。
検査は2種類。
1.胸部レントゲン検査では、肺に異常な影がないか調べます。
胚癌や肺炎、結核などがある場合は白い影が映ります。
2.呼吸機能検査では肺活量や肺の機能、気管支の状態が分かります。
咳喘息と気管支喘息を見分けるのに有効な検査です。
ただ、現在は新型コロナウィルスの感染拡大防止のため中止している院もありますので、事前に確認してください。
咳喘息の予防法は?
風邪やインフルエンザが咳喘息の大きな要因の一つであるなら、今コロナ禍での「マスク着用」「うがい」「手洗い」は既に行っている有効な予防法です。
気道の炎症を抑制するためにも、マスクは特に有効です。
ホコリや花粉などによる炎症を抑制できるうえに、適度な潤いも保てるからです。
乾燥しているこの冬の時期、マスクはきちんとつけましょう。
PS
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